義務的「終活」 その4 遺言書本当の意味『どこに財産があるのか?分からない!』 

遺言書は、必要です。  遺言書が、必要ない人はいません。  その理由を、実務体験から説明します。

遺言書の作成に必要なもの <財産編>

莫大な財産が、ないから。  遺言書なんて、必要ないと思っている人が多いですね。  しかし、遺言書を作る、本当の目的はそれではありません。

① 銀行口座を、書いてほしい

「お金が入ってないから」なんて、言い訳にしないでください。  たとえ、残金がゼロ円でも銀行口座を解約するときには、銀行口座が必要です。  どこの銀行のどこの支店に口座があるのか、書いておいてください。  これを、亡くなった後に調べるのは大変です。

ほんとうに、大変です。  あるかないか分からない、銀行口座を調べる苦労を分かってください。  その負担を、奥さんや子供かけるのは止めてください。

② 銀行口座ことに、「印鑑」を押しておいてください

銀行口座だけわかっても、困ります。  使っている「印鑑」が、分かりません。  銀行口座を書いたら、「印鑑」も押しておいてください。  このために、何度も銀行に足を運ばなくてはなりません。  その手間を、奥さんや子供に負担させないでください。

③ 不動産の登記簿を、取っておく

なかなか、不動産の登記簿を取ることはありません。  遺言書を作る時には、正確な不動産情報が必要になります。  亡くなった後に、奥さんや子供がこれを集める手間が大変です。  一か所の法務局で終わるとは、限りません。  とっておいてください。

④ 奥さんが知らない財産を、書いておく

会社関係や仕事関係を知らない、教えてもらっていない奥さんは、多いです。  とくに、「出資金証券」が後から出てくることがあります。  どうしたらいいのか、奥さんに聞いても分かりません

仕事関係者に迷惑が掛からないように、必要事項は書いておいてください。

まとめ

遺言書を作ることは、仕事の引継ぎです。  スムーズに引継ぎができるように、工夫することが最後の仕事です

① 銀行口座を、全部書く

② 「印鑑」を、分かるようにする

③ 不動産は、登記簿を取っておく

④ 奥さんの知らないことも、書いておく

遺言書の相談 相談・作成は

町の法律家「行政書士富井ゆうきち事務所」におまかせください